作業療法士のはにわです。
私は第1子を出産後に育休明け転職を経験しました。
転職前は正社員(9-17時の時短勤務)でしたが、転職後は正社員(8時30分ー16時30分の時短勤務)と
自分のライフスタイルに合わせた勤務形態に変更することができました。
仕事と育児、家事の両立に悩み、育休明け転職を考える女性は多いと思います。
育休明け転職を検討しているけど、実際してみたらどうなんだろう?
この記事では
- 育休明け半年で転職した私が後悔したこと
- 育休明け転職成功のヒント
以上について紹介しています。
育休明け転職して後悔したこと
私は育休明け転職をしてよかったと思っています。
しかし「もう少し考えておけばよかった」と後悔していることもあります。
ここでは私が感じた後悔を5つご紹介します。
有給がリセットされる
自分や子供が体調を崩した時に頼りになる有給休暇です。
有給休暇は入社6ヶ月後に10日付与されます。
freee株式会社「有給休暇まとめ!何日分がいつ付与される?条件は?わかりやすく解説」
つまり基本的には入社後半年は使用できません。
そのため入社後半年間は休むと欠勤扱いになってしまいます。
転職直後に子供が感染症にかかってしまい、看病していた私も発熱。
3日間ほど休んだためお給料が減ってしまうことがありました。
新しい人間関係を作らなくてはいけない
同じ職種に転職しても、新しい人間関係を作る必要があります。
これがとても難しく感じる方もいるのではないでしょうか。
- 上司は何を重要視しているのか
- 同僚はどんな人か
- 気軽に話しかけられる人はいるのか
など手探りの状態で仕事をするため、慣れている職場と比較すると疲れてしまいます。
しかし帰ってもゆっくりできず、子育てや家事が待っています。
私も「つらいな…」と感じることがありました。
勉強時間が確保しにくい
転職先では今まで行ったことがない仕事を任せられたり、新しい知識を必要とされることがあります。
インプットのための時間を業務中に持てるといいですが、他の事務作業や仕事に手間取ってしまうことも。
しかし業務時間外に勉強したくても子育てしながらではなかなか難しいものです。
朝早く起きる、昼休み・移動時間を活用するなど工夫して時間を捻出していました。
突発的な仕事や残業に対応しにくい
転職時に残業が難しいことを伝えていてもトラブル等で仕事が時間内に終わらないこともあります。
特に入社してすぐは仕事に慣れていないためトラブルを起こしてしまうことも。
遅くまで残って対応できればいいのですが、子供の保育園へお迎えの時間があります。
私は時間までに終わらせなくてはいけないというプレッシャーに毎日疲れてしまっていました。
次の妊娠を望んでいる場合、妊活開始が遅れてしまう
私は第1子を出産後、転職をしました。
そして転職してしばらくしたら二人目を出産したいと考えていました。
出産に関連する制度として産前産後休業と育児休業があります。
労働基準法65条に基づいて出産前と出産後の女性に認められる休業期間。
出産前6週間(双子などの多胎妊娠の場合は14週間)と出産後8週間が認められます。
産前産後休業は転職直後でも取得申し出が可能です。
出産手当金についても調べておきましょう。
出産手当金とは
出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合は、出産の日(実際の出産が予定日後のときは出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合98日)から出産の翌日以後56日目までの範囲内で、会社を休んだ期間を対象として出産手当金が支給されます。
引用:全国健康保険協会「出産で会社を休んだとき」
続いて育児休業についてです。
引用:厚生労働省「育児・介護休業法のポイント」
育児休業中の収入については以下を参照してください。
育児休業取得の条件として労使協定等で雇用期間を明記している場合はあるので必ず確認しましょう。
他にも転職直後の妊娠は
- 仕事に慣れずストレスが大きい
- 妊娠により周囲と軋轢を生む可能性がある
などの理由から避けてしまい、結果妊活が遅れてしまう可能性があります。
育休明け転職を成功させるためには
以上の後悔から、私が育休明け転職を成功させるために必要と考えることをご紹介します。
転職先で優先したいことを決める
なぜ転職したいと考えているのでしょうか?
キャリアアップ、子育てとの両立、収入を増やしたいなど人それぞれだと思います。
- 仕事内容(職種)
- 通勤時間(リモートも可能か)
- 勤務時間、休日
- 給与
- 人間関係
など、自分が優先したい事項をしっかりと決めておきましょう。
子供が保育園に行けない(体調不良)時の対策をしておく
有給休暇が付与されるまでの半年間、突発的な休みが必要となった場合の対策を考えておきましょう。
多くは子供が感染症など体調不良に陥った時だと思います。
子供が保育園に行けない場合
- パートナーが看病する
- 祖父母に頼む
- 病児保育を利用する
- ベビーシッターを利用する
など、対応方法を決めておきましょう。
病児保育やベビーシッターを利用する場合、登録が必要となるので転職前に手続きを行っておくと安心です。
家事時間の短縮をする
新しい人間関係を作るために精神的に疲れたので休みたい、新しい業務のための勉強時間が欲しい。
など転職直後はとにかく時間がありません。
そして子育ては休むことができませんが、家事は休んだり時間を短くすることができます。
- 調理家電
- ドラム式洗濯機
- 食洗器
- お掃除ロボット
- 家事代行サービス
など、積極的に利用しましょう。
家事を効率よくこなせるよう環境を整えておきましょう。
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夫婦で妊活時期や収入の増減について意見を合わせる
転職によって給与が下がったり、妊活時期が遅れる可能性があります。
育休明け転職は身体的にも精神的にも負担がかかり、パートナーの協力は不可欠です。
給与や妊活は家族にとって重要なことですので、意見を合わせておきましょう。
どちらかの我慢が大きいと後々大きな亀裂が生じることがあります。
2人で協力して育休明け転職を後悔のないものにしたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私が実際に育休明け転職を経験して後悔したことをご紹介しました。
育休明け転職は子育てを両立しなければならない分、リスクを伴います。
今後の生活を考え、「転職しない」と決めたり、子供が大きくなってから検討することも1つの選択肢だと思います。
この記事が参考になれば幸いです。