毎日仕事、家事、育児などに追われていると、健康に関することは後回しになりがちです。
そして運動が嫌い・苦手な人は
健康のため、運動してみよう!
と思って運動を始めても継続できないことが課題となります。
気付けば運動不足で体力はなくなり、体重は過去最高を更新……
この記事では
- 運動が嫌いで始めてもすぐに辞めてしまう…どうしたらいい?
- 運動が嫌いで続かない人におすすめの方法はないの?
こんな悩みをリハビリ専門職が解説します。
私は10年以上医療機関で患者様のリハビリ指導を行っていました。
リハビリは継続することが重要ですが、実はそれがとても難しいです。
そのためどうしたら習慣化できるのか?を患者様に寄り添って一緒に考えてきました。
そんな私の体験を元に紹介します。
なぜ運動が嫌いになってしまうのか
「とにかく運動が嫌い!」
まず、なぜ運動が嫌いになってしまうのでしょうか。
その原因を解説します。
身体的な不快感
運動時に感じる身体的な不快感は主に2つあります。
運動によって筋肉痛や関節の痛みが生じることがあります。
この痛みによる体の不快感が運動を嫌いになる理由の1つです。
また、運動後の疲労感が嫌いな人もいます。
心肺機能が低い、または久しぶりに運動する場合などは運動中に息切れを感じます。
これが体の不快感となり、運動を嫌いと感じる理由の1つとなります。
久しぶりに運動すると痛みや息切れが起こりやすいです
まずは身体的な不快感を感じない程度の運動から始めることが大切です。
心理的な要因
運動が嫌いな人は過去に
- 運動で失敗した経験
- 体育の授業で恥ずかしい思いをした経験
のある人が多いのではないでしょうか。
それがトラウマとなり、運動を避ける要因となります。
そして運動が得意でないと感じることで、運動に対する自信がなくなり、「嫌い」となってしまいます。
難易度の低い単純な運動から始めると心理的抵抗が少ないですね
人の目が気になると言う方はパーソナルジムや自宅でのトレーニングを行ってみましょう。
環境的な要因
忙しい生活の中で運動する時間を確保するのが難しい、あるいは運動するための適切な場所がないことが要因となります。
例えば
- 家事や育児で忙しく、運動時間が取れない
- 家の中が散らかっていて運動するスペースがない
- スポーツジムに通うことにしたが利用者が多くマシンの空きがない
などが挙げられます。
時間確保は課題になることが多いです……(私も)
運動するために1時間連続した時間を作る必要はありません。
10分でもいいので運動できそうな時間を見つけていきましょう。
モチベーションの欠如
以下の場合、モチベーションが欠如し運動が嫌いと感じる要因になります。
- 明確な目標や運動の意義を感じられない場合
- 運動が楽しいと感じられず、運動自体が退屈や苦痛な場合
楽しいと感じられる運動をまず見つけてみましょう
楽しいと感じられる運動が分からない人も多いので、色々なものにチャレンジしてみてください。
目標はまず1週間継続です!
社会的要因
- サポート不足
-
運動を一緒に行う仲間や指導者がいないと、孤独感や不安を感じることがあります。
- 外見に対するプレッシャー
-
ジムや公共の運動施設で他人と比較されることへの抵抗感や不安がある場合、運動を避ける原因となります。
1人では継続できない、でも人目が気になる!
そんな人はオンラインフィットネスやパーソナルトレーニングがおすすめです
オンラインフィットネスは自宅で受けるため人目が気になりにくいです。
またパーソナルトレーニングはトレーナーがサポートしてくれるため継続しやすい仕組みとなっています。
知識や経験の不足
- 正しい方法がわからない
-
運動の正しい方法や効果的なトレーニング方法を知らないため、結果が出にくいことが理由です。
- 安全に対する不安
-
適切な準備運動やストレッチを知らないことで、怪我のリスクを恐れることがあります。
正しい方法で行うことはとても大切です!
自分に合った方法や正しいトレーニング方法はプロから指導を受けましょう。
怪我を予防し、運動の効果が出やすくなります。
痛みがすぐに出てしまう、効果が出ないから辞めてしまう人は特に意識したいですね。
「運動が嫌いで続かない」を変えるための解決策とは
適切な対策を講じることで、徐々に運動に対する抵抗感を減らすことができます。
運動を継続すると健康的な生活習慣が身に付きます。
運動が嫌い→続かないを繰り返さないための解決策はどのようなものがあるでしょうか。
具体的に解説していきます。
小さなステップから始める
運動習慣のない人が急に「毎日10㎞走る!」と決めても継続は難しいです。
前述したように痛みや息切れなどの身体的な不快感にもつながります。
無理のない範囲で少しずつ運動量を増やしていきましょう。
または最初は自分が心地よいと感じる範囲内での運動に留めましょう。
楽しみを見つける
人によって楽しいと感じられる運動は異なります。
筋トレが好きな人もいれば、ウォーキングが楽しい人もいます。
色々な運動を試してみるといいですね
また1つの運動を必ず続ける必要はありません。
月曜日は筋トレ、水曜日はヨガなど曜日ごとに変えたり、1週間ずつ変化をつけることもできます。
飽きずに楽しめますよ。
目標を設定する
具体的で達成可能な目標を設定し、達成感を味わうことが大切です。
「痩せる」「体力をつける」
などの目標は長期的な目標で具体性に乏しいです。
まずは
- 毎日10分筋トレをする
- 柔軟運動の際、膝までしか届かなかった手が足首まで届くようになる
- 10分で疲れてしまう運動を2週間後には20分できるようにする
など具体的な目標を立てていきましょう。
環境を整える
運動しやすい環境を作り、友人や家族と一緒に運動することで、モチベーションは高まります。
- 自宅で運動する場合、ヨガマットや筋トレグッズを集める
- 気に入ったシューズやウエアなどを購入して気分を上げる
- スポーツジムやオンラインフィットネスに入会する
- ダイエットや運動に関するコミュニティに入ったりやSNSで発信する
ウエア購入などカタチから入るのもいいですよね!
最近ではSNSで自分のダイエットや筋トレについて発信する方も増えています。
運動のためのアカウントを作って発信していくことで継続しやすくなりますよ。
仲間を作ることは継続にとても重要です。
専門家の指導を受ける
トレーナーやインストラクターからアドバイスを受けると、正しい方法で安全に運動できます。
また運動していても効果があるのか分からなくなっていき継続できないと言う方もいます。
自分の目標に合った運動ができているのかどうかプロに相談するのは大切です。
運動が嫌いで続かない人が習慣化するためには
習慣が形成される過程は以下のようになっています。
行動を開始するためのきっかけとなる出来事や状況を決めます。
例:朝起きた時、昼食後、仕事が終わった後など。
きっかけは毎日行う活動がおすすめです。
実際に行う習慣化したい行動を行う。
ヨガを習慣化したい場合はヨガ、筋トレをしたい場合は筋トレを行います。
行動を繰り返したくなるような結果や感じる満足感。
例:運動後の爽快感、達成感、入浴剤を入れたお風呂に入るなど
きっかけや報酬は具体的に決めていきましょう。
私は寝る前に運動しています。
良質な睡眠につながるので続けられます!
運動が嫌いで続かない人に便利なツール
運動が続かない人におすすめのツールを紹介します。
スマホアプリや手帳
持っている方は手帳、予定をスマホアプリで管理している方はスマホで運動の記録をつけていきましょう。
記録していくのは
- 運動したかどうか
- 運動の内容
- (運動後のコンディション)
記録していくと成果が見えやすいので達成感につながります。
運動仲間を作るためのツール(SNSやジム仲間、オンラインコミュニティ)
他人と目標を共有し、互いに進捗を確認できるツールを活用していきましょう。
SNSなどのツールを利用することで仲間ができ、おすすめの運動方法について情報交換ができます。
リマインダー
リマインダーとはスケジュールを想起させる機能やアプリの名称です。
- iPhoneのリマインダー機能
- Google to doリストのリマインダー
- 手帳アプリのリマインダー機能
設定することで忘れずに運動することができます。